[REPORT] JeGT GRAND PRIX 2020 Series ROUND FINAL

JeGT GRAND PRIX 2020 Series ROUND FINAL

2021/6/13 ドラゴントレイル・ガーデンズⅡ(1周 4.352km)
#01 EVANGELION e-RACING
EVA RT TEST TYPE-01 Vantage GT3

予選スーパーラップ 5位
決勝第1レース 8位
決勝第2レース 6位
決勝第3レース 5位

 本来であれば3月に閉幕となる予定だったJeGT2020 SERIESだが、新型コロナウイルスの影響により延期が繰り返され、6月にようやくラウンドファイナルを迎えた。

また会場も日本最大級のeスポーツ施設REDEEにて観客を動員し大型イベントとして開催する予定だったが、こちらも感染症予防の観点から、予選ラウンド同様オンライン形式での実施となった。

我々のチームはレース前日から合流し、3人のドライバー同士で練習を重ねての情報共有や、作戦を練りながらレース当日を迎えた。

最初のプログラムは決勝のスタート順位を決める予選スーパーラップ。1台ずつ1周のみアタックのチャンスが与えられ、そのタイムで順位が競われる。ギリギリまで速いタイムを出したいが、攻めすぎての失敗は許されない非常にエキサイティングな予選方式である。

スーパーラップを担当する長選手は大きなプレッシャーの中コースインして、アタックラップに入る。セクター1,2とほぼ自己ベストで繋いでいったがセクター3で若干のロスが出てしまい1分28秒924をマークするに留まった。直前の練習のベストから0.4秒ほど失ってしまったもののまずまずのタイムで5番グリッドを獲得した。

<動画>https://youtu.be/uAodQnUQr8A?t=4849

そして決勝第1レースは大滝選手が担当。5番手から順調にスタートを切り前の#54を追いかけて差を詰めていくが、前車の後ろを走行する事からくるダウンフォースの抜けに苦労し徐々に差を広げられてしまう。その後も接近戦バトルの度に同症状に悩まされてしまい、少しずつポジションを失い7番手にてチェッカーフラッグを受けた。更にタイムペナルティもあり最終的な結果は8位となってしまい悔しいレースになってしまった。

<動画>https://youtu.be/uAodQnUQr8A?t=23572

続く決勝第2レースは今井選手がステアリング握り最後尾からスタートを切る。アグレッシブな走りを披露して、すぐに6番手までポジションアップ。しかしマシン特性の影響もありオーバーテイクしたマシンに寄られてしまい、後続から接触を受けてしまう。あらぬことに再び最後尾まで沈んでしまうものの、今井選手は落ち着いた走りで6番手まで復帰。その後も素晴らしいペースでLapを重ねて前との差を詰めていくが、やはり接触でのロスが大きく僅かに届かず…6番手にてチェッカーを受けた。

<動画>https://youtu.be/uAodQnUQr8A?t=25634

 

そしていよいよ第3レース。このレースの順位が最終結果となる

長選手は6番手から素晴らしいスタートを切っていったが1Lap目に後続のマシンから接触を受けてコースアウト。またしても最後尾まで順位を落としてしまうが、すぐに7番手までポジションを取り戻す。そして長選手は予定よりも早くタイヤを変える作戦をとり3Lap目にピットイン。ソフトタイヤを終盤まで持たせる戦略だ。

そして長選手はかなりのハイペースでLapして前との差を詰め始めていく。そして終盤にも#280を一発でオーバーテイクし6番手までポジションを回復。ソフトタイヤは摩耗によりグリップがほぼ限界になっていたが、長選手は抜群の集中力で時よりトップグループよりも速いタイムを出すなど輝く走りを見せる。しかしトップグループまで追いつくには時間が足りずに6位でチェッカーを受ける。レース後審議により前車にペナルティが入り、最終的結果は5位となった。

<動画>https://youtu.be/uAodQnUQr8A?t=28157

 

今回のファイナルは毎レーストラックポジションが良くなく接触により後退、そのロスによりトップまで追いつけない負の流れになってしまった故の悔しい結果となった。

しかし3選手とも抜群のペースを持っていたことは事実であり、至る所で光る走りを見せたレースであった。

新型コロナウイルス禍で行われた初のJeGTシリーズ戦はレーススケジュールの予定変更などチームとして合同で練習を重ねる事が難しい状況ではあったが、3選手共に最大限の努力と練習を重ねて真剣にレースに挑んだこの経験はチームをまたひとつ強くした。

スポンサーの皆様、
エヴァンゲリオンレーシングのサポーターの皆様、
ファンの皆様、
各関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
温かいご声援 ありがとうございました。

 

[ドライバーコメント]

大滝拓也選手

今回のラウンドファイナルは、これまでの集大成として、かなり気合を入れて挑みました。

練習ではとてもいいタイムで走れる所まで持っていくことができましたが、肝心なレースでは順位を落とした状態でチームメイトの今井選手、長選手にバトンを渡す形となってしまいました。レース中のダウンフォース抜けがある条件下での練習が不足していました。

少しでもミスをするとタイム差として大きく差が付いてしまう、このハイレベルな環境でレースが出来た事は本当に誇らしく、とても良い教訓になりました。とても悔しい一戦となってしまいましたが、今後のeスポーツ大会への参戦だけでなく、実車でのレースにも活きてくる経験を今回のレースでする事が出来たと感じます。今後もeスポーツの大会に積極的にエントリーして、しっかりと優勝を取れる所までeスポーツの実力を付けて、またこのJeGTのステージに戻って来れたらと強く思います。応援してくれた皆様、本当にありがとうございました。

今井慶春選手

今回のJeGT ROUND Finalでは初めて長選手大滝選手と同じ拠点に集まりレースに参加しましたが、練習からお互いの走りの良いところ悪いところを話し合い、選手全員がすごく仕上がった状態で決勝を迎える事が出来ました。そのため私が担当したレース2もスタート順位こそ8位だったものの自信を持って臨みました。実際にレース2ではスタートして早々に2台を抜いて6位に上がる事が出来たのですが、この集団を抜け出すのに時間がかかってしまい前との差が大きく開いてしまいました。なんとか集団から抜け出して追い上げたものの、トップ集団に追い付くことは出来ずに6位でのゴールとなってしまいました。トップ集団のレース展開と集団を抜けてからのペースを考えると、トップ争いに参加出来るだけのポテンシャルはあったと思うので、非常に悔しいです。

最後に決勝では不完全燃焼な結果となってしまいましたが、予選ラウンドそして決勝ラウンドで支援応援してくださった皆様すごく心強かったです。ありがとうございました。

長和樹選手

JeGTラウンドファイナル終了しました!まずは応援、ご支援してくださった方々ありがとうございました。結果は5位でした。まず自分が走ったスーパーラップでタイム伸ばせなかったのが悔やまれます、そこでもう少し伸びてればチームメイトに楽をさせる事が出来るはずでした。最後の決勝レースも接触等に巻き込まれて順位は上がりませんでしたが、レースペースはトップと同等だったのでひとつ自分の自信に繋がりました。重ねて2020シーズンでの応援・支援ありがとうございました。2021シーズンはどうなるか分かりませんが、また気持ちを新たに全力で走っていきます!!

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